アメリカの大手IT企業グーグルの持ち株会社は、共同創業者の2人がそろって退任し、グーグルのスンダー・ピチャイCEOが持ち株会社のトップを兼ねると発表しました。重要な経営判断をより迅速に行う体制を整えるねらいがあるとみられます。
グーグルを傘下に置く持ち株会社の「アルファベット」は、3日、共同創業者であるラリー・ページCEOとセルゲイ・ブリン社長が退任し、グーグルのスンダー・ピチャイCEOが、アルファベットのCEOを兼ねるとするトップ人事を発表しました。
共同創業者2人は一線を退きますが、今後も「アルファベット」の取締役をつとめ、ピチャイ氏への助言を続けるということです。
ページ氏とブリン氏は、1998年にグーグルを設立すると、インターネットの検索サービスで業績を急速に拡大させました。その後、グーグルは、スマートフォンに使われている基本ソフト「アンドロイド」を開発したり、動画共有サイトの「ユーチューブ」を運営したりして、アメリカを代表する巨大IT企業となっています。
ページ氏とブリン氏は連名で発表した声明のなかで、「経営体制を簡潔にする時が来た。会社のためになるのなら、経営者の座にいつまでもとどまるつもりはない」と説明していて、重要な経営判断をより迅速に行う体制を整えるねらいがあるとみられます。
新たなトップにつくピチャイ氏はインド出身で、地元やアメリカの大学で学んだあと、4年前からグーグルのCEOを務めています。
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