ネットで証券、銀行、保険を幅広く手がける「SBIホールディングス」と、福島県の地方銀行「福島銀行」が資本業務提携すると正式に発表しました。低金利や人口減少で地銀の経営が厳しさを増す中、フィンテックを駆使するネット金融と地銀という異色の組み合わせが金融業界の収益環境を改善できるか、注目されます。
発表によりますと、ネット金融大手のSBIホールディングスは、福島銀行が新たに発行する株式をおよそ11億円で取得し、資本業務提携することで11日、両社が合意しました。
これによって、SBIはグループで福島銀行の株式の19%余りを保有する筆頭株主となり、今後、役員1人を派遣する方針です。
SBIは金融とITと組み合わせたフィンテックに強みがあり、提携を通じて地方の顧客を開拓するねらいです。
福島銀行は今後、共同で運営する店舗を通じてSBIが手がける投資信託や住宅ローンなどを顧客に提供するとともにコストの削減を進めて、収益力の強化を目指します。
SBIは、全国の地方銀行と連携して大手銀行に並ぶ新たな金融ネットワークを形成する構想を掲げ、ことし9月には、島根県の「島根銀行」とも資本業務提携を決めました。
全国の地方銀行は、長引く低金利や人口減少で厳しい経営環境が続き、地方銀行どうしが連携する動きも相次いでいますが、ネット金融と地銀という異色の組み合わせが、金融業界の収益環境をどこまで改善できるか、注目されます。
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