おととし経営破綻し、一時全米から姿を消していたおもちゃ販売の「トイザらス」が、クリスマス商戦にあわせて復活し、新たな店舗で営業をスタートしました。かつてトイザらスで働いていた社員らが新会社を作って復活させたもので、大勢の家族連れでにぎわいました。
新たな「トイザらス」は、ニューヨークから車で30分ほどのところにあるニュージャージー州パラマスのショッピングモールに店舗を構えています。
クリスマス商戦に加え、およそ1年半ぶりの復活ということもあって、開店の5時間前から並んだ人もいて、30日のオープンの時には300人余りが列を作りました。
トイザらスはかつて全米で700店余りを展開していましたが、ネット通販の台頭や値下げ競争にさらされ、おととし9月に経営破綻し、すべての店舗が閉鎖されました。
しかし「なじみのブランドで、また子どもたちにおもちゃを届けたい」と、トイザらスで30年以上働いていた元社員らがことし1月に新会社を設立し、ブランドを引き継ぐ形で復活させました。
新店舗ではジェフリーと呼ばれるおなじみのキリンのマスコットキャラクターが客を迎え、子どもたちも大喜びでした。
一方、日本のトイザらスは、本家の破綻後も変わらず営業していて、現在、日本国内でおよそ170店を展開しています。
新運営会社CEO「歴史あるブランドを取り戻した」
トイザらスの新たな運営会社「トゥルー・キッズ」社CEOのリチャード・バリー氏は、NHKの取材に対し、「トイザらスを復活させることができて、とても興奮している」と述べました。
バリー氏はトイザらスに30年以上勤務し、経営幹部の1人でもありましたが、経営破綻後かつての同僚らと連携し、ことし1月に新会社を設立してトイザらスのブランドを引き継ぎました。
バリー氏は「トイザらスを復活させることができて、とても興奮している。とても歴史のあるブランドをアメリカに取り戻すことができたし、きょうのお客さんの反応を見て本当によかったと思っている」と話していました。
新会社では近く、南部テキサス州ヒューストンに2号店をオープンさせるほか、全米に再び店舗網を広げたいとしています。
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