先月の台風19号とその後の大雨による農林水産関係の被害額がこれまでに3000億円を超えました。9月の台風15号による被害額と合わせると3800億円を上回っています。
農林水産省によりますと、台風19号とその後の大雨による農林水産関係の被害額は、25日午前9時の集計で38の都府県で3058億円に増えました。
このうち、農地の損壊や、ため池・用水路など農業用施設の被害額が1938億円、コメやりんごなど農作物の被害額は146億円となっています。
また林道や木材加工の施設など林業関係の被害額は755億円、漁港の施設など水産関係の被害額が122億円などとなっていて、浸水が広範囲に及んだ地域を中心に、被害額は、今後も増える見通しです。
さらに、強風で農業用ハウスなどに大きな被害が出た9月の台風15号による影響と合わせると、被害額は3870億円余りにのぼっています。
これは、台風や大雨による農林水産関係の被害額としては、統計のある1964年以降で最大となった去年7月の西日本豪雨をすでに上回っているということです。
農林水産省はこれまでに延べ1000人以上の職員を被災地に派遣し復旧の支援にあたっています。
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